面接対策:フェルミ推定の答え方

こんにちは、さくらえびです。


このブログを見てくださっている方は、コンサル転職/新卒でのコンサル就職を考える方が多いのではないでしょうか。

よくあるフェルミ推定という言葉ですが、物理学を学んだ方にとっては身近な名前かと思います。
そう、有名な物理学者であるエンリコ・フェルミです。

エンリコ・フェルミについて詳しく語ると記事に書ききれなくなるので、ウィキペディアさんにお願いすることにします。⇒ウィキペディア:エンリコ・フェルミ

面接には、大きく分けてケース面接といわれるものと、フェルミ推定で出されるものがあります。

ケース面接は後ほど記事として記載しますが、今回はフェルミ推定について記載いたします。

ところで、あなたの家には何個のサッカーボールが入ると思いますか?
実はこれがフェルミ推定の問題そのものです。例なので簡単なものにしました。

いきなりこの質問が来ると、え?何の話?って思いますよね。
この手の話は面接時にそれとなく聞かれたり、ケース面接やってもいい?ってノリで聞かれるので、
覚悟はしておいてください。

まず、この質問の趣旨は、構造化して物事を考えましょうという意味です。
悪気はないので、気を悪くされないでください。遊んでいるわけではありません。(汗)

では、問題の回答に移ります。

サッカーボールは部屋に何個入るのか?を考えると、入れる箱である部屋の大きさと、入れる対象のボールの大きさがないと、答えられませんね。というわけで一回目の構造化をします。

構造化1回目

意味合いとしてはこれでOKですが、何個入るのか?という答えには、まだ、定量化できてないですよね。
ということで、2回目の構造化をします。

構造化2回目

どうでしょうか?計算できる粒度になりましたね。

部屋の容積は、2.4[m]×40[㎡]なので、96[㎥]とわかります。これが最大容量です。

サッカーボールは、4/3×10[cm]×10[cm]×10[cm]×3.14で、418.6[c㎥]です。
単位が合わないので、418×10-5㎥としておきます。

そうすると後は割り算で、96[㎥] /418×10-5㎥ = 22966個です。

これがいわゆるフェルミ推定ですが、コンサル面接ではもう一個試されます。

「伝え方」です。

コンサルって誰が使うかご存じですか?
そう、執行役員クラスであったり、いわゆるエグゼクティブや、経営サイドがお客様です。

私が書いたような説明をしていると、なんか野暮ったい感じになるわけです。
何この計算オタク・・・って思われちゃうわけですね。事実なんですが・・・

そこで、スマートかつ、かっこいい伝え方をしなければいけません。
そして、細かいことは切り捨てないといけません。

そうすると、答え方はこうです。
「23000個入ります。なぜかと申しますと、部屋の容積が96[㎥]で、サッカーボールの大きさが418[c㎥]。単位合わせをして割ってあげると、このような結論になります」

結論が先で、その後ろに根拠を持ってくる。いわゆる報連相スタイルです。

細かい数字を切り捨てたのは、外乱情報になるからです。
22966円って、めっちゃ細かいですよね。友達に、これいくらで買ったの?って聞かれたら、なんて答えますか?
22966円だったんだぜ!って答えますか?おそらく23000円くらいって答えますよね。

そして、「くらい」という言葉は使ってはいけません。歯切れよく言い切ることが必要です。

「こんくらいです」って言われると、え?大丈夫かな?って印象を与えてしまいます。
歯切れよく言い切ってしまいましょう。

大丈夫です。部屋の大きさも、サッカーボールの半径もこんくらいって計算しているので、今更細かく計算しても合わないです。

こんな感じの面接がフェルミ推定の問題になります。


また、ケース面接についても記事を上げていきたいと思います。

キーワード:
  ・構造化
  ・伝え方
  ・あくまでオーダーエスティメート

byさくらえび

  • さくらえび
  • さくらえびと申します
    企業勤め系研究者です。理論物理が専門分野。
    エンジニア・営業・コンサルを経験し、今はデータサイエンティストとしてお仕事をさせていただいております。